本日、羊蹄山の山頂付近で初冠雪が観測されました。
どうりで、冷えると思いました。
日中の仕事を終えて、倶知安に戻る途中の峠は6℃と冷えていましたからね。
ただ、日が暮れてからの帰宅だったので、初冠雪の写真は撮れませんでした。
残念~。
*2017/9/30朝に撮った画像を追加しました。
ふもとの紅葉はまだ3週間ほど先になるので、町周辺を見た時には緑がまだ目立ちますが、
今年も自宅前に植えられているエゾヤマザクラの葉が徐々に赤くなり始めました。
足元にある植物もどんどん枯れてきているので、グリーンシーズンにできる植物見の期日が
刻一刻と迫ってきています。
寂しくもあり、焦りもあり、です。
こらからの季節、森の中でこんなものを見るようになります。
オオウバユリと言う植物で、風船のような一つ一つ鞘がある所に
花がありましたが、今では種が詰まっている状態です。
一つの鞘の中にどれだけの種子があるのか、数年前に数えた時は500個、
さらに、ある施設で見た時は693個でした。
3度目の正直で数えてみると、その数496個。
見た目がオニオンスライスのような種子ですが、周りの薄い膜状の翼が
風にのって運ばれる仕組みです。
そのためには、軽量化していなければならず、種子に多くの栄養はありません。
一個体で十数個の花を咲かせるので、全体で数千個の種子ができることになります。
結構な数で勝負なのですね。
本日は北海道へ何度も足を運んでくださっているお客様と
歩いてきました。
貸切ツアーなので、お客様のご要望に応じて時間を臨機応変に
変えてのセッティング。
足元にある植物一つ一つを見てそこにある意味を考えたり、
自然の造形美をただただ見つめてみたり、生き物たちの
動きを観察してみたり、そんなこんなで今回もあっと言う間でした。
まだ植物の事が何もかも無知だった学生時代、何気なく発した「雑草」という
言葉に対して「この世の中に雑草という名前の植物があるのか?!
(もっと勉強しろっ)」と、先生にどやされた事があります。
その時に見た植物はイヌタデでしたが、それに近い植物がいくつかあります。
こちらはハナタデ。
イヌタデもそうですが、パッと見た時に、多くの人の関心を寄せる花では
ないかもしれません。
こんな風にミシっとまとまって生えていれば、印象は違うかもしれませんが。
関心が高くない人にとってはやはり「雑草」と呼ばれてしまう類の植物でしょう。
そこかしこで、見る植物ですし。
でも、一つ一つの花に近づいてよく見ると・・・
小さくて目立たないだけで、大きくして見れば立派なお花。
中々どうして綺麗じゃないですか?
今朝、NHKのさわやか自然百景で神仙沼が取り上げられました。
以前ツアーにご参加頂いたお客様が、この番組を見て
「あの時のツアーを思い出しました。」
なんて嬉しいメッセージを送ってきてくださいました。
涙ちょちょぎれそうです。
ついこの前まで青々としていた神仙沼周辺の湿原は、今では赤や黄色味を帯び始め、
紅葉を心待ちにされる方の声を耳にするようになりました。
この辺りは例年、9月下旬頃に見頃を迎えますよ。