赤樺

シラカンバと言えば、真っ白な樹皮が特徴的ですが、フィールドを
歩いていると、一部が赤茶っぽい樹皮をした木に出くわしたり、
中には大部分が赤茶色をした木を目にしたりします。それもペンキで
塗ってしまったかのような。

そうした木は、土壌が影響しているだとか、遺伝子で赤くなる性質を持った
木だとか、勝手に漠然とした想像をしていました。
最初にそう疑問に思ってから、かれこれ3年は経ったでしょうか。
つい最近、そんな赤茶色のシラカンバに近づきしげしげと見つめてみると、
なにやら表面の赤茶色の物体がまだらに広がっています。

そして、こすると落ちる!グローブに付く!あれっ!?樹皮が赤茶色じゃなくて、
赤茶色い物体が樹皮に付着してただけなの!?これって地衣類??
といまさらながら気づき面食らいつつ、自宅に帰り調べてみました。
で、この赤茶色の正体は藻類のようなのですが、その生態についてはよく分かって
いないようです。
シラカンバに限らず、樹皮に地衣類(菌類の仲間が藻類を共生さているもの)が
付着して、モザイク模様になっているのをよく見かけますが、色は、白・黄・緑、その他
色々です。そんな木を見て「地衣類が随分ついてる木だなぁ」なんて言ってましたが、
シラカンバの赤茶色がそれだと気付けなかったとは。思い込みの力は侮れませんね。
自分の観察力不足は「やっぱり(笑)」な結果ですが、足りない・知らなかった事に
気づけただけ今回のところはまあ良いか、という事で。

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コメント: 4
  • #1

    ゆたか (日曜日, 10 4月 2016 10:25)

    よく見ていますね。
    地衣類・コケ類は難しです。でも探求することは必要ですね。
    また情報下さい。

  • #2

    naomi (日曜日, 10 4月 2016 14:19)

    コメントありがとうございます!
    地衣類・コケ類まで網羅したら向かう所敵なしですよね。
    これに限らず、色々おバカなまでに探求して行きます。

  • #3

    えぞっこ 柳田和美 (水曜日, 13 4月 2016 15:35)

    自分で探すのだからすごいよ。私は10年位前にひがし大雪博物館の自然観察会で教えてもらった記憶があるだけです。

  • #4

    naomi (水曜日, 13 4月 2016 16:16)

    コメントありがとうございます。
    昨冬に購入したTG-4、これの顕微鏡モードの撮影が面白くて、
    それで地衣類に気づきました。何気なさ過ぎて見過ごしがちですが、
    以前から知られていた事だったんですね。勉強になりました!