昔の道

雪解け直後や、まだ少しだけ雪が残っている時というのは、雪に押された
ササがまだ寝た状態だったり、草や木の葉が開く前だったりで、
昔使われていた道がうっすらと見ることができたりします。

ふもとではすっかり植物が生い茂った状態ですが、山の方ではまだ
横倒しになっている場所もあります。
こちらは五色温泉周辺、この時期にうっすら現れる旧階段です。
1963年頃の写真にはここを使う人たちの様子が写されています。
驚くことに、この道の周辺だけでなく全体的に今ほど植物が茂っておらず、
裸の大地が広がっていました。「昔はなぁ、ここにはなぁんもなかったんだぞぉ」
と口にするおじいさんの言葉にも頷けます。
歴史と時間の流れ、生育する植物の変化をひしひしと感じる場所です。