通常、植物というのは光合成をして栄養を作り出してしますが、
中には地中の菌類から栄養を略奪する生き方をする植物がいます。
(菌従属栄養植物)
こちらの、ツチアケビのその一つ。
光を必要としなくなったお陰で、薄暗い林床で生育できますが、
そのような所は風通しが悪く、風による種子散布は向かないのでしょう。
ならばと、ツチアケビは、種子散布を風ではなく鳥に託すという形で
進化したようです。
この赤い液果の中にはチリのように小さい種が隙間なく詰まっています。
鳥たちはそれを丸ごとついばみ、遠く離れた所でフンと一緒に体外に排出します。
赤い色は鳥に見つけてもらいやすくするサインでもあるのでしょう。
この日の森でもよく目立っていました。
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