雨の日の森へ

蝦夷梅雨という言葉が定着してきたこの頃の北海道。
連日、雨と曇を繰り返す天気、今日も雨です。
結果的に雨に当たってしまうのはイヤだけど、雨に当たるのが前提ならイヤじゃないし、
ここの所は蒸し暑いので丁度良いくらい。
レインウェアを整え、春先カタクリが咲いていた森へ。
もうタネがこぼれ落ちはじめています。
今日はこの観察。
タネにはエライオソームという、糖や脂肪、アミノ酸が含まれた物質が付着していて、アリの餌になります。
アリは巣に持ち帰ったらそこだけ食べて、タネは巣のゴミ捨て場か土と一緒に巣の外へ捨ててしまいます。
アリは餌を獲得、カタクリのタネは遠くに移動、お互いに良いことある関係です。

アリの食いつきはいかがなものか?
ツンツンと指でタネをこぼしてしばらく待ってみました。
徐々にアリがやってきて、あち触ってこっち触って吟味して・・・

ガシッと顎でつかんだら、6本ある足をばたつかせながら懸命に引きずっていきました。
この、てんやわんやな感じがまた愛らしい。

他にも、フクジュソウ、エンレイソウ、エゾエンゴサク、スミレの仲間とかも同じ方法で
タネが運ばれますが、エンレイソウ以外ではまだ見たことがないです。
タイミングを逃しちゃってるだけなんですけどね。