ヨコスト湿原のゼンテイカ・エゾキスゲも消失するかもしれない

ゼンテイカ・エゾキスゲ、
胆振地方の海岸では今が
花の季節ですが、
室蘭のイタンキ浜同様、
ヨコスト湿原のこれらの植物も
例外なくエゾシカによる
食害を受け数を減らしています。
今週はじめに見てきた湿原では
辺りに黄色い花が広がっていました。
一昔前ならススキノ科(旧ユリ科)の
黄色い花だったのですが、
現在はセンダイハギ一色。

大砲レンズを持っていないので、
コンデジを精一杯ズームして
なんとか捉えたエゾキスゲ。
以前はもっと手前に咲いている
個体が多数あったのですが、
もはや遠目でしか見られません。

それと、ゼンテイカ。
蕾が沢山あるように見え、
まだまだ咲くのだろうと思いますが、
今頃エゾシカにバクバク食べられて
なくなっているような気がします。

そんなエゾシカが、
物陰からのそっと出てきて
キョロキョロしながら
私を警戒していました。
昨年もこの茂みから出てきた
所を目撃しています。
どうやら、国道沿いの小さな林に
よく留まっているようです。
私が立ち去れば自由に
湿原の植物を食べ漁ることでしょう。

さて、ヒオウギアヤメ、
たくさんはないけど
湿原全体で見られます。

アサツキの花も良い頃を
迎えているでしょう。

イソスミレにドクガ科?の幼虫がいました。
昔、これが大発生している海岸で
植物観察をしていたら軽く皮膚炎になりました。
長袖・長ズボンだったんですけどね。
暑かったので結構薄地でした。
それが駄目だったのか?
かぶれないように気をつけたいけど、
大発生していたらやむを得ないのかもしれません。
(「行かない」という選択肢がない^^)

湿原では
オオジシギ、ノビタキ、ヒバリ、
オオジュリン、コヨシキリがさえずり、
湿原沿いを歩いているだけで
警戒の声を上げられます。
足元にいて急に飛び出す鳥もいますので、
野鳥に注意しながらストレスを与えない
観察をしましょう。