大学村の森

札幌市東区にある公園。
Googleの航空写真を見ると
町中にポツンとあって
ちょっと気になったので
行ってきました。

昭和57年に都市緑地として
整備されたらしいです。
同い年!

園内の様子。
森とは!?

札幌は春まであともう一息。
エゾエンゴサク。

キバナノアマナは
まだ葉だけ
にょきにょき。

ニリンソウ。

コハコベ。

都市のど真ん中にあるだけあって、
園芸の植物もたくさんあります。
ツルニチニチソウ。

クロッカス。

一瞬アカネスミレかと思ったけど、
帰化種のニオイスミレでした。
一部のエリアで群生していて、
しゃがんだら良い香りが
立ち込めていました。

托葉を見ようと
まさぐっていると
匍匐枝(ほふくし)の先に
新苗を発見。
些細なことですが、
図鑑で読んでいた通りの
発見があるとウキウキします。

帰化種のイワミツバのように見えるけど。
これも辺り一面にびっしり広がっていました。
ここではボランティアが「雑草」を抜いて
緑地の保全をしているそうなんですけど、
この辺はスルーなんですね。

最近思うんですけど、
植物の知識を深めていない人にとっては、
園芸種も帰化種も野に咲いているだけで
等しく守るべき自然とみなされちゃうのかもな、
と感じます。
そして、行き過ぎると
そういった思想が邪魔をして
サイエンスを無視し出すという。
植物に限った話ではなく、
動物、鳥類、魚類、両生類、昆虫、
ありとあらゆる分野に言えることです。

自然を愛する気持ちというのはとても大事で、
保全の根底に必要なもので、
前に進むパワーでもあるんですけど、
サイエンスをないがしろにすると
とんでもない方向に向かいます。
勉強せず、
耳触りの良いあたかも辻褄が合っている
かのような情報(思想)に走らないで欲しいな、
と思うんですけどね。
分断の時代、難しいな。