人慣れしていないキタキツネ

私たちの森周辺に広がる
水田地帯は
冬は雪原状態となります。
いつも足跡こそあれ、
姿は見えず・・・なのですが、
この日はキタキツネの
姿を見ることができました。
でも人慣れしていませんので、
そそくさと逃げていきます。

逃げながらも
途中で立ち止まり
チラっと振り返り
こちらを確認。
また逃げながら
チラっと確認。
かわいいか。

用水路を挟んで
100m以上離れたでしょうか。
十分な距離が取れたようで
こちらを見ながら
くつろぎ始めました。
なんだお前かわいいか(二回目)。

この距離感は異常
この距離感は異常

かわいいので「つい・・・」なのでしょう。
観光地や山奥の工事現場に行くと、
このように人に餌付けされ
慣れ切ってしまった野生動物に
遭遇したりします。
餌付けは絶対にしてはいけません。
散々言われていることですが、
ちょっとでもダメなんです。

以下に野生動物に餌を与えてはいけない理由を挙げます。

1. 生態系のバランスを乱す可能性がある
野生動物の食物連鎖や行動が
餌付けによって乱れる可能性があります。
特定の種が増加しすぎたり、
他の生物との競争が増加したりします。

2.人に依存してしまう
野生動物が人から餌をもらうと、
それに依存し始めます。
自力で餌を探さない、
獲物を得る能力が低下する、
といった問題が発生し、
それによって生存能力が
損なわれたりする場合があります。

3. 健康リスク
人の食べ物は高カロリーだったり
塩分や脂質等が野生下では得られないほど高く、
野生動物の健康に害を及ぼします。
その他にも、人の食べ物には
野生動物にとって有害な物質が
含まれていたりします。

4. 人との接触増加によるリスク
野生動物が餌を求めて
人の生活空間に接近することで、
野生動物と人との衝突や
交通事故のリスクが増加します。

5. 病気の拡散
野生動物が密集して餌を求めると、
病気の拡散が起こりやすくなります。
特に鳥類においては、
鳥インフルエンザなどの病気が
広がる恐れがあります。

以前は個人が設置する
バードフィーダー/バードテーブル
に関して、私としては
「野鳥に親しむ心を育むことは
自然に対する関心をきっと高めるから、
ある程度は良いのでは。」
でしたが、色んな人の見解に触れ、
論文を読み、悩み悩み、今では
「野生動物への餌やりは極力控えよう。」
となりました。
なので小屋には
バードフィーダー/バードテーブルを
設置していません。
こうした施設ではよく見る光景ですが、
今後も設置しない方向です。
代わりと言っては何ですが、
水はけの悪い土地を活かして、
正しく極力自然な形で水辺を作れば
色んな昆虫や動物、野鳥がやってくるはず。
そうすれば、ちょっとは身近に
野鳥観察できそうだな、と。
森のテーマは生物多様なので
やりたい気持ちは高いです。
勉強用に本も買って読んではいます。
が、しかし、体が足りない・・・
知識のある人誰が手伝って・・・