昨日から今朝にかけて、うっすら雪が舞い、日中の気温は2℃しかありませんでした。
そこまで下がると、手袋やニット帽がないと、指や耳がキンキンに冷やされてしまいます。
用心して着込み、森に入ってみると、この間まで、私達の目を楽しませてくれていた
色とりどりの葉が辺り一面に降り積もっていました。
これはこれで綺麗。
頭上にはほとんど裸の枝たち、光が抜けて明るいけれど、どこか静かで落ち着いた雰囲気。
目を引くような植物はないですが、じっくり腰を据えて樹木を観察、も悪くないです。
植物はどんどん枯れ落ち、一雨ごとに冬へ近づいています。
雪が降り積もるまでに、ちょっとでも色々見ておこうと、
今日も足を伸ばし探し歩いていました。
といっても、ニセコから1時間程度の所なので、ここも植物は
枯れてきていて、紅葉もすっかりピークを過ぎてます。
ただし、しばらく天気が良かったので、乾いた落ち葉が
サク、サク、と小気味良い感触でした。
ニセコとは違い、林床ではササが繁茂せず、ツルシキミ、エゾユズリハ、ヒメアオキといった
常緑の低木が目立つ比較的明るい森。
次は草花が元気良い季節に来たいな~と歩きながら辿り着いた先↓
断崖絶壁すぎてお尻がむずむず。
来春に再訪してみましょう。
台風の影響で朝から降り出した平地の雨は、日中にみぞれに変わりました。
峠のライブカメラを見ていると、積雪状態となっている所が多々あるので、
ノーマルタイヤでは通行できませんね。
時期的にしばらくすれば解けるでしょうが、標高の高い所ではいつ積もって
おかしくない季節になりました。
ニセコの山間部でも今日から冬期通行止めになる道路があるので、
こちらに掲載しておきます。
道道66号 岩内洞爺線(通称パノラマライン)
共和町老古美 ~ 蘭越町字湯里
2017.10.23 ~
2018.4.27頃まで通行止め
小樽建設管理部共和出張所 TEL/0135-62-1818
道道58号
倶知安町花園 ~ ニセコ町・五色温泉ゲート
2017.10.23 ~ 2018.5.25頃まで通行止め
小樽建設管理部真狩出張所 TEL/0136-45-2136
道道268号
共和町老古美(岩内洞爺線交点)ゲート ~ 蘭越町字新見
2017.10.23 ~ 2018.5.25頃まで通行止め
小樽建設管理部蘭越出張所 TEL/0136-57-5121
昨日はニセコ羊蹄山岳会の秋の山行会&勉強会&懇親会の日でした。
今回は札幌の三角山。
「ちょっと裏山散歩してくるわ~」と言って地元の人たちが利用しているような、
登りやすく、気持ちがいい明るい森。
すれ違う人との会話からも愛されている雰囲気が伝わってきて一同大感心。
会のメンバーにはニセコの山に携わる色んな職種の方がいるので、
立ち止まるポイントや視点は様々。
それぞれに、知識と経験があり、興味も高いので歩みは遅い。
それは、もうお約束ですが、歩みが遅すぎて午後の予定が迫ってしまいました。
大急ぎで下山し、札幌の宮の森にある「エクスペリエンス ベース」へ。
「山のトイレを考える会」の方に来て頂き、北海道での山のトイレ事情について
過去の状況から現状どうなっているのか、お話を聞かせて頂きました。
他の地域の成功事例を別の場所へそのまま持って来ても、上手くいくとは限りません。
人や環境、経済面、自治体の関係といった、トイレを取り巻く条件が違うので、
それぞれの場所で良い方法というのを模索しながら、作り上げるしかありません。
複雑な問題だという認識を改めて持ちました。
ニセコに戻ってきてからは、懇親会。
それぞれの思いと共に夜は更けたのでした。
通常、植物というのは光合成をして栄養を作り出してしますが、
中には地中の菌類から栄養を略奪する生き方をする植物がいます。
(菌従属栄養植物)
こちらの、ツチアケビのその一つ。
光を必要としなくなったお陰で、薄暗い林床で生育できますが、
そのような所は風通しが悪く、風による種子散布は向かないのでしょう。
ならばと、ツチアケビは、種子散布を風ではなく鳥に託すという形で
進化したようです。
この赤い液果の中にはチリのように小さい種が隙間なく詰まっています。
鳥たちはそれを丸ごとついばみ、遠く離れた所でフンと一緒に体外に排出します。
赤い色は鳥に見つけてもらいやすくするサインでもあるのでしょう。
この日の森でもよく目立っていました。
標高の高い所では、紅葉のピークを過ぎましたが、晩秋の物静かな雰囲気の中、
東京からお越しのご夫婦と歩いてきました。
ここは往復1時間もあれば十分行って帰ってこられる道のりですが、今日はガイドツアー
なので、ここならではの植物の姿や、もうすぐそこまで迫ってきている
冬の環境を垣間見てのゆったり歩調、2時間かけてきました。
花はすっかり姿を消し、実もほとんどなく、どんよりとした天気で寒い、
こんな季節は、ただ歩くだけでは「何も見どころがない」と普通は退屈されがちですが、
目立つものがない分、個別の識別だけでなく、もっと広い尺度で物を見る意識にもなりやすい、
と考えています。
今日も、そんな目で見て歩いては立ち止まりの繰り返しでした。
今年も残す所あとニヶ月を切ってしまいました。
数日前にはニセコの神仙沼、五色温泉周辺で初雪が見られ、
標高の高い所では冬を待つばかりな様相です。
さて、冬はどんなツアーをしているかと言うと、積雪のある森の中を
スノーシューという西洋版のかんじきを履いて歩くツアーをしています。
全てが雪に埋もれる冬は、夏は藪で歩けないようなところも自由に
歩けるようになります。さらに、積雪がある分夏より目線が高くなり、
手の届かなかった所のものも見られるようになります。
そんな中、森全体の姿や木の芽、動物の足跡といった冬だからこそ見られる、
あるいは観察しやすいものを見て歩いていきます。
ニセコの紅葉は随分と里の方まで降りてきました。
といっても、ピークにはまだ早いので、こちらにいらして町の周辺を見た方は
紅葉が始まってきたな~という印象を受ける位だと思います。
明日は雨が降り一段と冷え込むようなので、また秋が深まります。
この時期に冷え込むと、標高の高い峠では朝晩の路面凍結や降雪の心配が出てきます。
明日も、もれなくそんな予報が出ているので、油断なりません。
レンタカーで移動の方は、スタッドレスタイヤを履いている車かどうか確かめて、
(貸し出すエリアによってスタッドレスタイヤ装着期間が異なります)
峠の天気やライブカメラをチェックして移動しましょう。