ニセコの雪は順調に降り積り街中の積雪は30cmほどになっています。
森の中はと言うと、こちらも着々と積もり、雪上には動物たちの足跡が
そこかしこについていました。
ですが、スノーシューツアーをするにはササや倒木の姿が目立ち、
自由に歩ける範囲はまだ狭いです。
もう少し待ちましょう。
冬のツアーの際、基本的にこちらでご用意しているものは、スノーシューとストックです。
スノーシューは初めて、体力はそんなにないです、という方にも扱いやすいモデルを厳選してますので、
どうぞご安心ください。
それと、雪が入り込まないようある程度筒の長さがあった方が良いので、
スノーブーツもこちらでご用意してます。
数には限りがありますので、事前にご相談ください。
ご自身の登山靴で参加されたいという場合は、
防水性のある登山靴にゲイター(スパッツ)を組み合わせても問題ないです。
手袋は必ずご持参ください。
ですが、よくあるニットの手袋は、触れた雪が体温で解けてびしょびしょに濡れてしまいます。
氷点下の中、濡れた手袋を付けていたら、あっという間に凍えてしまいますので、こういうものは避けましょう。
手袋は、スキーやスノーボード用のように防水性の高いものが良いです。
こちらはホームセンターや作業用品店で売っているような千円前後のグローブです。
スキーには全く向きませんが、ちょっとした除雪や雪遊びくらいなら耐えられます。
手袋と同じ理由で、衣類もスキーやスノーボードをする時に着るような防水性の高いものが良いです。
防寒・防風という点でも◎です。
寒いと楽しめるものも楽しめなくなります。せっかく雪のあるフィールドに出るなら、
服装を整えて思いっきり楽しんだ方が良いですよね。
意外と見逃されがちな帽子もあった方が良いです。
フードを被るという方法もありますが、視界が狭くなるのと、ごわごわして心地悪いので、帽子の方が良いですよ。
写真は年末のニセコ。ご覧の通り、帽子に雪がついてますね。
帽子を被らず頭へ直接雪が積もったら・・・体温で解けて髪はびしょびしょ、凍えますね。
降雪がなくても、厳冬期のニセコは非常に寒いので帽子を被って損はありません。
あとは、天候に応じてサングラス。
12~2月前半の厳冬期は、雪か曇りである事が多いですが、それでも太陽の光がとても眩しくなる日はあります。
春が近くなればなおさら。
眩しすぎて頭痛がしたり、ひどければ雪目(紫外線で角膜が傷つく)になってしまうこともあるので、ひとつあると良いですよ。
→スノーシューツアー
ただ今、私が生まれ育った関東に来ています。
あわただしく用事を済ませながら、隙を見て北海道にはない照葉樹の森や
杉林を見て歩くと、そこにある樹種や木の直径・樹高から感じられる樹齢、
そんな所から改めて気候や文化の違いを感じます。
週末にはまた北海道です。
先日までは、山に上がらないと近くで見られなかった雪。
寒さが本格的になり、湿ってはいるもののふもとの町でも積雪状態になるくらい
降るようになりました。
山を越え、ニセコからちょっと離れれば雪の気配がピタッとなくなり、
車に雪を乗っけて走っているのは自分だけ、という現象が起こります(笑)
さすが豪雪地帯のニセコ。
でも、まだまだ、これからが本番です。
パンフレットのデザインや内容を更新するタイミングって色々ありますが、
在庫分が減り、新たに印刷をかける時がその内の一つだと思います。
冬のパンフレットはその時期でしたが、色々考えて一新はなしにして、
前々から気になっていた紙質を変更しての増刷としました。
cocowaのパンフレットは夏用と冬用があり、どちらも片方を切り離すと
ハガキになる仕様です。
紙面の半分がハガキになるので、必然的にツアー内容や会社情報は極端に
少なくなります。
パンフレットよりハガキとしての機能に重きを置くヘンなパンフレットです。
紙質を変更したのもハガキとしての機能性を上げるため。
ペンとの相性がより良く扱いやすくなりましたよ。
ここまでハガキ部分を重視するともはやパンフレットとは言い難いかも(笑)
ツアーにご参加頂いた方にお届けするため、手紙と共に封筒に入れましたが、
切手にも変化をつけてみました。
和の文様や色、日本の食がテーマの切手たち。
宛名からお顔を思い浮かべ、一つ一つ選ぶやり方は時間がかかりますが、
私にとっては非常に大切な作業です。
植物を見分ける、歩いていて真っ先にそこにあると見抜ける、
そうした能力は、自然ガイドなら必須であり、できなければお話になりません。
(それを伝える力というのもまた必要ですが)
なので、日頃から植物を観察して学ぶのですが、分かったつもりが、
「つもり」なだけで、似たような他の植物を見るうちにまた分からなることはあります。
さらに、規格どおりに作られた人工物と違って、自然のものは個々に微妙な差が出るので、
これでも悩まされます。
あるいは、経験値が低すぎて、意識に留まらないことも。
この「つもり」と「低経験値」を払拭すべく車で片道1時間のとある場所へ。
見方によっては、ガイド業にまじめな人、と捉えられますが、
私の場合、知りたい、分かるようになりたい、という気持ちの根本には、
永遠に学び続けることそのものが、喜びであり、原動力だったりする
ただのもの好きな人、とも言えます。
見上げれば空。
葉がすっかり落ちきりました。
冬を控え、多くのものが枯れてしまった森の中で、赤い実はよく目立ちます。
赤は鳥の目にも止まります。
イチイの甘く熟した実を食べに、今日はヤマガラが頻繁についばみに来ていました。
木々の葉が枯れ落ちたので、森の中は見通しが良くなり、鳥の姿を探しやすく
なったものの、春先の繁殖期のような活発さはありません。
鳥に出会うチャンスは、こうした場所に注意を向けてみるのも一つです。
ナナカマドにはツグミが来ていました。
ニセコでは、春と秋、渡りの途中に立ち寄る群れが見られます。
ツグミの声を聞いたり、姿を見たりすると、進む季節を感じます。
アカゲラの賑やかな声に目をやると、二羽いました。
繁殖期でもないのに、ペアで仲良くエサ探しかと思ったら、
メス同士で小競り合いながらエサを食べているようです。
オンナの戦いは、激しかったです。
これからエサが少なくなる時期、一段と懸命です。
大きなものや風景を写真に収める時、ありのままの姿を写すのは良いと思います。
特に自然のものを写す時に人工物なんて入れたくないって方、多いと思います。
でも、人間の目で見た時と、写真になって見た時とで、大きさや規模という
ものの印象は結構違ってきます。
昔、友人に土産話ついでに巨木の写真を見せた時「へぇ、なんか大きそうだねぇ」
とかなり薄い反応され、ちょっと悔しかった思い出があります。
写真になると大きさの印象って伝わらなかったりするんですね。
ここに人工的なもの、例えば、標識とか車とか身近なものが一緒に写っていると、
大きさの比較が一目瞭然となって、存在が引き立ちます。
と言っても、そう都合よく人工物があったりしないので、人を入れるのが手っ取り早いです。
画面中央のスギは、160年ほど前に植えられたものです。
どうでしょう、大きさ伝わりませんか?