測量山展望台へ向かう道路にて、
擁壁をひたすら見つめる女が
いたとします。
展望台に向った車が10~15分
ほどして目的を果たして降りて
来たときに、行きで見た女が
5mも進まず未だ擁壁を
眺めていたとしたら、
ドライバーはきっと不気味に
感じるのではないでしょうか。
こう見えて植物観察中なんですよ。
そんな張り紙、背中に貼ったら
面白いかもねー、なんて
どうでも良過ぎるアイディアが
頭をかすめます。
もうカワミドリが咲いました。
気持ち早い気がします。
だいぶ葉の形や鋸歯が変です。
エゾノキリンソウかも、
と期待しましたが、
広倒披針形だし、
鋸歯も曖昧ながら上半分に
あるのでキリンソウでしょう。
測量山でこの出で立ちの植物、
オオヒナノウスツボか!?
と思ったけどエゾヒナノウスツボでした。
海岸の岸壁ではないのに
ラセイタソウがありました。
海と山要素が合わさる擁壁でした。
ということは、春に来たら
シコタンタンポポが
出たりしないのかな?
シーズンを改めて確認する
ことが増えました。
別の植物を見にいくついでに
ヒメヤブランの様子を
確認してみたら、
もう咲いていました。
この場所では8月の第一週辺りから
咲き始めるイメージだったので
あら意外ね、となり
ヒメヤブランがある2箇所目を訪問。
こちらも咲き始めていました。
ならば、と三箇所目へ
足を運んでみました。
こちらも開花。
この植物、北海道では
南西部に分布です。
来年は上川地方に移住して
ここにはいないだろうから、
これで見納めかなー。
唐松平にある小道
(夏は草刈り入らないので獣道化する)
にあるオオウバユリ。
昨年はことごとく
エゾシカに花を食べられてしまって
いましたが、
今年は結構残っています。
室蘭は、前回の冬が
大雪だったので、
エゾシカの頭数に
影響を与えたのかも
しれません。
一瞬なんだったか?
葉っぱは知ってる、
知ってるよ見たことあるよ、
あれでもこの花の付き方は??
と考えてしまった。
オカトラノオですね。
さっきのは草刈りで一度頭を
切られてしまったのでしょう。
花が咲いていると
それに引っ張られてしまいますね。
2週間くらい前から
エゾゼミ・コエゾゼミが
鳴き出し夏が来たなー
と思ったら連日ジメジメした
天気が続きました。
いわゆる蝦夷梅雨のような。
そろそろ短い夏
満喫できるかな?
キツツキが木を突いて
脳震盪を起こさないのは、
衝撃を吸収する
構造になっているから。
それが長年の定説であり、
色んなところで
耳にしてきましたが、
最近の研究では、
衝撃は吸収されず
一身に受けるけれど、
脳のサイズ的にダメージはない。
そんな事実が確認されているようです。
これって、かなり衝撃的!
今までとはまるで逆の事実です。
興味のある方は下記リンクより
お読み下さい。
リンク→「ナゾロジー キツツキは脳とか大丈夫なの?研究者大丈夫だけど、思ってた理由と違った」
広大な土地の中から
家を建てる部分を
きっちり決めるため
測量に入ってもらって
いました。
整地する外側のラインに
沿って草刈り入りました。
当初の見込み通り、
整地する枠内の
樹種はシラカンバ多め。
ミズナラやイタヤカエデ、
ハリギリ・イヌエンジュなんかは
なるべく残したいのでまずまず。
この右側が私たちの森です。
ここより先に民家はないので
車の往来はほぼなし。
いーでしょ~(自慢)
次は伐採・伐根・整地です。
海岸の植物を見に行くため、
斜面を降りようとすると
ヤブヘビイチゴの実を
食べ漁るワラジムシを
発見しました。
これ見て数十分が経過です。
先が思いやられます。
途中ヒトリガの幼虫とか
全力で逃げてくシカのお尻とか
ムシトリナデシコのペタペタなやつとか
色々見ては立ち止まって
20分で降りれそうな所を
倍かけて進みました。
いつも通りです。
降りてすぐ目についたのは
アカネ科のコレ。
両方とも果実に毛があったので、
エゾノカワラマツバ(黄)と
チョウセンカワラマツバ(白)です。
キキョウは開花までまだ
時間がかかりそうです。
室蘭の岸壁にもあるだろう
と思って探してあった。
エゾマンテマ。
が、これもすごく遠かった。
手の届かない場所にあります。
たくさん生えてるアサツキ。
踏んでもいないのに
足元からネギの香りが・・・。
そして、あった!と
ガッツポーズした
ハマウツボ。
寄主のハマオトコヨモギとセットで。
既に枯れている個体も含めると
全部で10株。
調子良いとこんなにまとまって
生えてくるんですね。
植物に対して特段、
感情を持たない私ですが(可愛い~とか)、
これは思わず「どうしたっw」と
言ってしまった。
石に行く手をはばまれて
茎が90度の見事なくの字。
頑張れ(笑)
去年の今頃、
イタンキ浜で見た
ハマウツボは今年も
出ているのかと
気になって付近の
様子を見に行きましたが、
残念ながら見当たりませんでした。
寄生植物な上に一年生の植物ですしね。
出会いはやはり年によるようです。
アパートのベランダに
生き物が落としていった何か。
発見したのは4階なので、
わざわざ哺乳類が登って
きた感じではなさそうな。
長さは23mmくらい。
※この後、昆虫の残骸が登場しますので、
苦手な方はここで画面を閉じて下さい。
直径は12mmくらい。
これが糞だとするなら、
臭いも重要なポイントです。
信じられないかもしれませんが、
嗅ぎます。で、異臭なし。
何度も言いますが、ここは4階^^
哺乳類の可能性は限りなくゼロですが、
横に非常用のはしごがあるので一応ね。
これでキツネの可能性は除外です。
(北海道ではエキノコックスの心配があるので安易にマネしないで下さいね)
何度か嗅いでも無臭に近いので
タヌキやアライグマでもない感じ。
直径からして
テン(はちょっと可能性あるけど)、
ミンク・イタチ・オコジョ・イイズナ
は対象外。
それらが生息している
環境でもないですし。
それ以外の哺乳類はもっと小さいので対象外。
ヒグマは論外。
崩して中身を見ると
ヤマグワの実らしきものを
食べていたのがわかります。
甲虫のパーツが出てきます。
ここで種明かし、ペリットです。
鳥が消化しきれなかったものを
吐き出す塊のことです。
環境からして、これしかないでしょう。
近所に住むハシブトガラスが
私がこれを突いているのを
遠目で見ていました。
ここでペリット吐き出したのは君かい?
とチラっと見たら
飛び去っていきました。
嫌がらせか?^^
十分観察できたから、
もうこれ以上落としていかないでね。
先日、胆振地方のある山林で
セイタカスズムシソウを
見つけました。
頭が曲がって真っ直ぐ
伸びていませんが、
この時点で14個の花が開花。
蕾は9個。
花の正面に回ると
蜜の存在を確認できました。
ハチの仲間がポリネーターかなぁ、
運良く来ないかなぁ、
なんて甘いことを考えながら
観察していると
アリがやってきました。
このサイズでは
花粉の運び屋としては
役目を果たせない気がします。
時間が許せば
1時間でも2時間でも
本丸の登場を待ったのですが、
この日はそうもいかず。
来年の花の頃には移住していて
ここにはいないかも
(あとこの場所でもう咲いてないかも)
だけど^^
まだ住んでいたら、また来年見にいこう。
ノラニンジンの花序に潜り込んだのか?
すっっっっぽりと収まって
随分と居心地が良さそうなアカスジカメムシ。
赤と黒の縞模様は北海道を代表する
サッカーチーム・コンサドーレそのもの。
そのイメージが強すぎて、
野外でこれを見るたび
コンサドーレカメムシと口走り、
正式名称は何だっけな、となります。
もう和名変更しません?(無理か)
どんなトラブルがあったら
松ぼっくりから枝が生えるのだろうと
首を傾げて観察したこれ。
いや、枝の間に松ぼっくりが
間違えて発生してしまったのかも?
ちなみにこれはアカエゾマツ。
他の樹種でも起こり得るのでしょうか。
そう言えば、
室蘭の植物について
書かれた各文献の中には
ありふれた植物でも
「●●で立派な花を咲かせていた」
とかナントカ、
著者の感情のこもった一文が
突如現れる部分があり、
決して貴重な植物じゃないけれど、
気になりそれも探しに出たりしています。
結局どれのことなのか
分からないものばかりですが、
あの一文を書いた先人は
どの場所のどの植物を見て
そんなことを思ったのだろうと、
辺りの植物を一つ一つのんびり
見て回りながら想像してしまいます。
平和な一時です。
晴天の土日となると
家族連れで賑わう
カムイチャシ史跡公園
近くのビーチ。
(一角にキャンプ場がある)。
平日に来るタイミングが中々持てず、
テントが立ち並び、
BBQの香り立ちこめる海辺で
岸壁を凝視してきました。
まぁ不審者っぽい(笑)
こういう所では、
人のいない方にカメラを向ける
気遣いをします。
去年見ていたコレを
再確認すべく岩場へ。
環境による変異でしょうか、
エゾノキリンソウに見えたんですが、
図鑑をよくよく読めば
キリンソウっぽい。
今まで見ていたこの手のものは
分かった風になっていただけのようです。
岩の上部にある個体ばかりで
あまり近づけないけど。
キリンソウだよねぇ・・・と。
あれ?それならエゾノキリンソウって
どんなのよ、ってちゃんと
確認したくなります。
山に登って確認しに行って
違いの分かる目になれるだろうか^^
・エゾノキリンソウの葉の上部に鋸歯状の切れ込み
・キリンソウの葉の半ば以上が鋸歯縁
がイマイチ掴めないんですよ。
図鑑でも画像でも。
やはり山に確認しに行くしかないのか。
岸壁にエゾマンテマ。
これも遠い!
みんなもっと降りてきてよ。
と、勝手なことを言ってみる。
エゾヒナノウスツボは下にいた。
壺の中がテカテカ光って
何か入っているように見えます。
蜜でした。
こんなに満ち満ちているんですね。
知りませんでした。
半袖にアームカバー・帽子・日焼け止め
で防備していきましたが、
海の紫外線は強いですね。
帰宅後は少し怠いです^^
次は首に手拭い巻いていこ。
7.4haの山林を購入してから
7ヶ月ほど経ちました。
その間に、工務店・整地業者・ボーリング業者・
家屋調査士・市役所などなど、
家を建てるのに必要なやり取りで
わちゃわちゃしていました。
今後の予定としては(某SNSでも書きましたが)
・家を建てる部分の分筆
・整地
・薪作り
・ボーリング
を雪が降る前の10月末頃までに
終わらせておく、という感じです。
大きなトラブルなく順調に家が建てば
来年の夏には上川地方に移住できると思います。
移住する寸前~移住してすぐにやることと言えば、
・次の年に必要な薪の準備
・除雪機や草刈り機、チェーンソーといった機材の確保
・遊歩道整備
・小屋のハーフセルフビルド
・完成した小屋の中の整備
などなど、書き出したら
やることが盛りだくさんです。
それがある程度済んだら、
やっと新規事業のレンタルスペースを
始められるイメージなので、
開業は再来年以降になります。
更地になっている宅地と違って
木がバンバン生えてる森に家を建てる、
しかも上下水道なしという状態では
かなり骨が折れるのだと思い知りました。
でも、やりたいことをやっているので
不思議と苦痛ではないんですよね。
今は、環境調査の補助員のアルバイトして
小銭を稼ぎながらチェーンソーの練習を
したりしています。
小屋を拠点に新規事業を展開するのは
実は私にとっては目先の目的で、
最終的な目的は若手支援です。
私が65~70歳くらいになったら
20代で自然に携わる仕事につく人に
家・小屋・土地・書籍・図鑑・道具類
すべて譲渡してこの土地を
去ろうと思っています。
土地を買う前からそうしようと決めていました。
未来の人に少しでも良い環境を
残したいと思ったのがそもそもの動機です。
あと、自慢じゃありませんが、
私が歩んできた自然に携わる仕事は
どれも低賃金でした。
好きでやっていることなので
それが辛いと思ったことは少ないですが、
生活が苦しいとは思っていました。
なので、私が持っているもので
未来の人たちに何が残せるだろうか、
と思ったら私の場合はこれだったんですね。
自然環境とセットで拠点が持てたら、
伸びしろのある若手にとって
最高のスタートアップ支援だろうと。
なので、決心はものすごく簡単につきました。
と言うか、自然と決心していました。
周囲の人も
「それが良い、年取ったら森の手入れは難しいし」と
比較的肯定的に捉えてくれているので
自分の決断に胸を張っています^^
でも、家の建設やインフラ・森林整備に
財産をだいぶ使ってしまう予定なので、
高齢者といわれる年齢で
銀行に残された僅かばかりのお金だけを
持って拠点を去るということに
不安がないわけではありません。
ただ、路頭に迷い社会福祉の
お世話になっては現役世代の
負担をいたずらに増やしてしまいます。
それでは意味がないので
そうならない程度に暮らせるよう
資金繰りは慎重にと考えていますが。
10歳年上でかつ短命な家系である夫が
その頃にどんな状態でいるかも
分からないし、
いま私は40歳ですが、
変化が早く激しい時代において
25~30年後の日本の状態なんて
全く分からないので、
人生終盤のことを今考えても
しょうがないと思って
当面は目先の目的に集中して
取り組んでいきます。
まあ、35歳くらいでこんなことを
考え始めていたので
実は短命な運命だったりしないかな、
なんて妙な期待を持っています(笑)
と言うのは冗談ですが、
それでもこのミッションは
人生イチの大博打かもしれません^^
密やかに応援していてください。